おとめ座
成熟はどこから生じる
「いろ」の不思議
今週のおとめ座は、「日々水に映りていろのきたる柿」(宇佐美魚目)という句のごとし。あるいは、目に見えないところにある誰かとのつながりを不思議と感じていくような星回り。
まだ熟していない青柿の緑から、どのようにして朱は生まれるのか。科学的な説明がついたとしても、作者の水面のような純粋無垢な目には奇跡のような不思議と映ったのでしょう。
言われてみれば、「いろ」とはどこからやってくるものなのか。さながら遠くから村を訪れてきた神のように、柿は「いろ」を大切に迎え入れているのかもしれません。
そして、人が人として成熟していくということも、そういうものなのかも知れないということに、今週のあなたは気が付いていく。つまり、成熟とは来訪神の持ち回りであり、それゆえにこそ誰かの成熟を祝うことはやがて自分に返ってくる、という訳です。
何かを分かち合う相手こそ財産
自分の内面に宿った何かが外へと光を放ち始めると、そこには必ずその光に惹かれて寄ってくる人や、反射してくれる相手が現われ、やがて無視できない存在となっていきます。
たとえ性別や外見は違っても、思わず「わかるわかる」と言ってくれるそんな相手の存在は、そっと背中を押してくれる心強い味方となってくれるでしょう。
あなたの豊かさを分かち合う、そんな相手こそが財産なんだと、今週は改めて実感していけるかも知れません。
今週のキーワード
株分け