おとめ座
メッセージをつかまえて
支えの根底
今週のおとめ座は、前世の自分に助けられる少年時代のダライ・ラマ14世のよう。あるいは、自分に縁ある系譜を探り、心の支えにしていくような星回り。
ダライ・ラマ14世の自伝には、まだ少年面影の残るダライ・ラマが「私はどうしたらいいのか?」と側近に聞いた際、次のような手紙を渡されるというシーンが出てきます。
「チベットは、宗教、政府の両方が内外から攻撃を受けるであろう。もしわれわれみずから自国を守らないなら、ダライとパンチェン・ラマ、父と子、すべての尊敬すべき宗教指導者達はこの国から姿を消し、無名のものとなってしまうであろう。僧も僧院も絶滅されるだろう。法の支配は弱まり、政府官僚の土地、財産は没収されるだろう。彼らは己の敵に奉仕させられ、物ごいのように国を彷徨うことになろう。すべてのものが塗炭の苦しみに喘ぎ、恐怖にさらされ、昼も夜も苦悩に重い足を曳きずってゆくだろう。」(『ダライ・ラマ自伝』)
そして、「この手紙を書いたのはあなたですよ。あなたが私達を導くのです」と言われ、呆然としてしまうのです。
しかし結果的に少年は前世の自分の言葉を受け入れ、救国の英雄となっていきました。
個人を支える、本人の才能や努力以外の力があるとすれば、それはこうした背景との強い結びつきであり、連綿と続いてきた系譜を背負うという儀式をどれだけ経てきたか、と言えるのではないでしょうか。
今週は、あなたがどれだけのものを背負っているのか、あるいは背負うべきものとは何なのかということに焦点が当たっていきそうです。
鳥の天国
アフリカ大陸から1000キロ以上離れたインド洋の美しい海に浮かぶセーシェル諸島には、ヘビやキツネなど、鳥の天敵となる生物がいません。そのため鳥たちが溢れており、一日中おしゃべりをやめないそうです。
古来より、空をとぶ鳥は霊魂ないし「祖先の霊」の象徴であり、太陽信仰などとも関連が深いと言われてきました。
今週のあなたはちょうどラジオのチューニングを合わせるように、そうした「鳥の天国」のような向こう側の世界とつながり、祖霊の声が届きやすくなっていくでしょう。
なんとなく思い出したことや、ふとした拍子に目に耳に飛び込んできた言葉、それらはあなたへのメッセージかもしれません。
今週のキーワード
ラジオ