おとめ座
やがて引きあう私たち
内界と外界
今週のおとめ座は、ペアになって取り組んでいく引きあう力を使ったストレッチのごとし 。あるいは、コンプレックスと対決していくこと。
人間は誰しも心の内側に無数のコンプレックスをもっています。
ただそこで、「コンプレックスとの対決」などと言ってしまうと、日本人は「自分の心の内側奥深くを見つめて」苦行しなければならないと思い込んでしまうところがあるのですが、おとめ座の人が改めて自分の欠点について検討したり反省したりし始めてしまうと、それは毒にもなりかねません。
抱え込んだコンプレックスが悩みや問題として顕在化していく誘因となるのも、それを克服する機会も、いずれも外界との関わりの中にあるのだということを、満月を迎えていく前に改めて思い出していくといいでしょう。
心に温めていたアイデアを企画にして活動を始めてしまったり、ライバルとの関わりの中で芽生えた友情に驚いたり、なんとなく嫌だなあと思って遠ざけていた同僚と直接争うなかで、核心にふれるような言葉を交わしあったり。
そうした思わぬ関わりの進展が、コンプレックスの解消につながるケースは多いはずです。
引力と斥力
<わたし>という現象は一種の「磁極」のようなものであって、磁場の中心なのかもしれないと考えてみましょう。
<わたし>の周囲には磁力が働いていて、同じように磁気を発するものを引きつけていく。そして、もうひとつの磁極が近づいてきたとき、反発力が生じて、<わたし>が強まる。
つまり、そうして<わたし>が巻き込み、かつ巻き込まれつつある関係を生きているとき (磁極としての性質を全うしているとき)、<わたし>は初めて強まるのであり、健康なのだと言えることになります。
すなわち、正反対の極同士では引力を、同じ極同士では斥力を働かせていくのが、磁極たる<わたし>にとって、健全で健康な状態と言えるのでしょう。
あなたは今巻き込んでいるでしょうか、巻き込まれているでしょうか、しりぞけているで しょうか、しりぞけられているでしょうか。あるいは、そのいずれもですか。
よく周りを見回して、いま一度確認されたし。
今週のキーワード
内面において抑圧された衝動は形を変えて外から訪れる