おとめ座
夢を探索しよう
明晰夢は生きている実感を変える
今週のおとめ座は、夢の中で夢と気付き、その場所を探索していく「夢の探検家」のごとし。
一般的に「明晰夢」という言葉で知られる、この珍しい覚醒状態にあると、目を覚ましている時と同じように行動できるし、自由な意思も想像力も、起きていた世界での記憶も使うことができます。それどころか、夢の要素がどのように広がっていて、そこに何があるのか、動き回って調べることもできるし、そこで学び、癒され、もう一つの現実に目覚めることもできるのです。
今週のあなたは、どうも本能的な力が活性化しやすく、それは普通ではあり得ないような状況に置かれるほどに発揮されやすいと言えます。
明晰夢が見れたからって、一体何の意味があるのか?と多くの人は疑問に思うでしょうけれど、いま理解している現実より大きなものがあるという認識には、それこそ人生を変えるほどの力があり、それは理屈では決して伝わらない感覚的なものなのです。
「わたしは今、夢を見ているのだろうか?」
具体的に「あれ?ちょっと待って、わたし今、夢の中にいる」と気付く瞬間というのは、普通だったらありえない状況や設定に出くわしたり(中学校の廊下はハワイのビーチに繋がっていたりしない)、何らかの矛盾にひっかかってそれが引き金となります(待て待て、そもそも中学に通っていたのは遠い昔で、あの頃の校舎はもう建て替えで存在してない。これは夢に違いない!)。つまり、夢を見ている状態で、「これは本当に現実なのか?」と疑うことで、明晰夢は引き起こされるのです。
奇妙な絵を描く画家マグリットは、「夢が目覚めているときの人生の解釈なのだとしたら、目覚めているときの人生もまた夢の解釈だ」と述べましたが、解釈が変われば同じ作品でも受け取る感じは変わるもの。
今週は、そんな内なる旅を存分に楽しんでください。そしてここまで読んだなら、いったん、「わたしは今、夢を見ているのだろうか?」と自分に質問をしてみよう。まわりを見まわして、真剣に。何度か試しているうちに、扉は突然ひらかれるでしょう。
今週のキーワード
明晰夢を見る、いま理解している現実より大きなものがあるという認識、スティーヴン ラバージ『明晰夢―夢見の技法』、「わたしは今、夢を見ているのだろうか?」