いて座
お化け屋敷へようこそ
童心にかえろう
今週のいて座は、一緒にいると童心に帰れるような相手を求め、またそうした時間を過ごしやすい星回り。ちょうど遊びに夢中になっているうちに沖へ流されてしまった小舟のように、意図しないうちにドキドキワクワクさせられる(人によっては「心臓に悪い」)状況へと進展してしまう、なんてこともあるかも知れません。
いて座が強い人というのは、甘えたり甘えられたりと、あまりウェットで息の詰まるような関係性にそおーっと調子を合わせていくのは基本苦手なのですが、「ギャー」とか「ウヒョー」といった叫び声をあげられるようになってくると、多少面倒な相手や関係さえも、途端に遊園地のアトラクションのように楽しめてしまうところがあります。
誰かと気まずさを感じたら、自分から率先して楽しい空気に換えてしまいましょう。
できることは少ないと認める
考えてみると、「お化け屋敷をアトラクションとして楽しむ」というのは、お風呂に入ると体温が上がるのと同じくらいの程度で「想定外の展開に身を置くと心臓が高鳴り、吊り橋効果的な非日常感が発動する」という条件付けに基づいた体験です。しかし、もう少し考えてみると、わざわざお化け屋敷なんかいかなくても、天気であれ恋愛であれ農作業であれ、日常には想定外な体験に溢れていることに気が付きます。
現代将棋界の天才・羽生善治さんは恐らく将棋の中で最も多くの「想定外」に出会ってきた一人でしょうけれど、彼はこんなことを書いています。
「想定外の場面に出くわした時は、たくさんのことはできないと認識するところから始めるのがいいのではないかと思ってます。」(『迷いながら、強くなる』)。
何事であれ、楽しい時間というのは、たくさんのことはできないし、どうなっていくかも自分には分からない、と認めるところから始まるのではないでしょうか。
今週のキーワード
叫び声は楽しい時間の始まり、想定外の事態をアトラクションとして楽しむ、羽生善治『迷いながら、強くなる』