いて座
これから先を決める今
今週のいて座:人生は上書き可能
今週のいて座は、「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」という芭蕉の生前最後の句のごとし。あるいは、移りゆく人生に心細さを感じてしまうか、そんな現実を大きく包むまなざしへと開かれていくか、どちらかに振れていくような星回り。
この先さらにコンピューターが進化していった時、それを扱う私たちの子孫は、自分たちの先祖の成り立ちをコンピューター上で再現実験する可能性は、極めて高いのではないでしょうか。
そうだとすれば、例えば今の私たちというのは、すでに、(『火の鳥未来篇』の山之辺マサトのような)超未来人によるコンピューター上のシミュレーションの中の人物である可能性だって十分にありえる話です。
人は変えることのできないものに直面したとき、極端にそれを悲嘆したり、途方にくれてしまいがちですが、こうした仮定の上に立つなら、人生はいつだって「上書き」可能なのだとも言えるのです。
もちろん、過去へとタイムスリップしてやり直すことはできません。上書き可能なのは、つねに「今」からの生活の中であり、今週はそうした意味での、ひとつの始まりとなっていくでしょう。
ビブリオマンシー
どれだけ多くの知識をもっていようと、そこから適切な決定が導きだせないのなら、電話帳を持って無作為にパラパラめくっているのと変わりません。
今週のあなたは、自らの指で電話帳のページを止め、かけるべき相手に然るべきタイミングで電話をかける必要に問われてくるのだとも言えます。
どこに自分の「今」をつなげていくのか。つながった先からの声に、何と応答するのか。
ふと目にしたニュースであれ、夜見た夢であれ、何を見聞きしたとしても、世界はひとつの書物のようなものです。いま必要なものが示されたと感じたなら、迷わず行動に移しましょう。それがあなたの答えです。
今週のキーワード
『火の鳥 未来篇』