いて座
残酷さを取り戻す
サッカーの原則
今週のいて座は、フィールドに美しいボールの軌跡をつくりだすサッカーのごとし。あるいは、誰かと切磋琢磨し、高め合っていくがごとし。
もう何年ものあいだ、石ころひとつ蹴っ飛ばしたことのない小市民的な現代人は、あのボールを相手のホームめがけて押しこんでやろうと、駆け出していく戦士の姿を見て、何か失ってしまった大事なものを思い出すべきではないだろうか。
手の使用を禁止されたサッカーの世界では、勝つためのルーティンを創り出すか、でなければ、マンネリ化して立ち往生するかの2つにひとつ。
美しさの裏には、必ず冷徹なまでの残酷さが隠れているのだ。
今週はあらためて「戦いの原則」に立ち返りつつ、おのれの刃を研いでいくべきでしょう。
戦いに臨む
美しいボールの軌跡と言えば、古くから小さな勢力が巨大な勢力を打ち倒す譬えとして用いられてきたダビデのことが思い出されます。
実はもともとダビデは戦士ではなく、たまたま戦場の兄たちに食料を届けにきた際、ゴリアテの挑発を聞いて奮起し、挑戦を決意したのだと言います。
今のあなたには、やりたいことがはっきり見えていなかったり、目的に対する迷いが出て来ているかもしれません。でもだからこそ、やはりどこかで「奮起」していく必要があるのです。
今週、もしあなたを真っ向から否定してくる人がいたり、腹が立ったり、嫌な気持ちになったとしても、簡単に相手を避けないことです。それが、あなたが祭る信念や理想をめぐる戦いであるなら、真っ向から受けて立ち、ダビデのように叩きのめしましょう。
そうした儀式さえ通過できれば、もはや迷いは消えていくはず。
今週のキーワード
ダビデの石投げ