いて座
まとめと考察
広い眺望
今週のいて座は、「望みは何かと訊かれたら」という歌の歌詞のごとし。あるいは、自分の求めている幸福のさじ加減を整えていくような星回り。
いて座の人たちにとって、土星や冥王星が逆行していたここ数カ月の間は特に我慢の時期が続いてきましたが、9月6日の土星順行に続き10月1日の冥王星の順行は、そうした長い夜がやっと明けてきたかのような感覚を覚える人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな我慢の時期をやっと乗り越えて開けてきたはずのタイミングほど、言いしれない寂しさや虚しさが湧き上がってくる時もないでしょう。さながら、『愛の嵐』という古い映画で唄われていた歌詞のように。
「望みは何かと訊かれたら
幸せ、と答えはするが
望み叶って幸せになったら
すぐに昔が懐かしくなるだろう
あんなに素晴らしく
不幸だった昔が――」
今週は、ここ数カ月間であなたが体験してきた不幸や暗闇を振り返りつつ、その価値や必要性について改めて見定めていくことになっていくかもしれません。
「当たり前のルール」が主役
例えば『アウトレイジ』という映画は一風変わっていて、主役らしい主役がいません。
ヤクザの組が3組くらい、悪人が10人くらい出てきて殺しあいをしていくんですけど、おお、やっとそれらしい人物が出てきたぞ、と思ったら呆気なく死んでしまう。
ビートたけしが出てきたから主役なのかと思ったらどうもそういう訳でもなさそうだしで、最後に誰が生き残るのか、まったく分からない。そう見えるように撮ってある。
ただ、最初は厳しい上下関係や、任侠の掟みたいなものにみんな従っていたのが、だんだん従わなくなっていって、そういう「当たり前のルール」の上であぐらをかいて油断している人物からどんどん潰されていくという筋だけは一貫していて、だからこそスカッとしてくる。
つまり、結局そういうルールそのものが主役になっているんです。
そんな風に今週のあなたもまた、これまで自分の身に起きてきたネガティブな体験や出来事の中に一貫した傾向性を見出していくことが、結果的に「自分が本当に従うべき当たり前のルールとはこういうものなのかもしれない」という気付きをもたらしてくれることになりそうです。
今週のキーワード
守られるべきもの