おひつじ座
相思相愛を求めて
玄宗と楊貴妃
2018年、最初の週のおひつじ座は、「天にあらば比翼の鳥、地にあらば連理の枝」という言葉の意味するところを追い求めていくよう。あるいは、更に生き永らえていく上で、欠かすことのできない「スポンサー」を見出していくような星回り。
唐代の詩人・白居易の『長恨歌』に詠われたこの有名な一節は、玄宗皇帝と楊貴妃の深い結びつきを象徴する比喩として知られています。
「比翼の鳥」とは、雄と雌がそれぞれ目と翼がひとつずつあり、常に一体になって飛ぶ想像上の鳥のこと。また「連理の枝」とは、根元が別々の異なる2本の木で、枝や幹が途中でくっつき連なったもののことで、一心同体の深い結びつきを表す喩えです。
実際には楊貴妃は、皇帝を狂わせ国家を歪めた張本人として殺され、皇帝は諦めきれずに呪術を極めた方士に楊貴妃の魂を探させ、その行き着いた果てで見つけ出した彼女が、ありし日の2人の仲を思い出して語ったのが冒頭の言葉なのです。
今週そして今年のあなたは、いわばその時間軸を逆にたどっていくことがテーマになっていくでしょう。相思相愛のような結びつきを、これからあなたが作っていくということ。
これは確かにすこし重いテーマです。でもその重みの分だけ、あなたの魂は力強さを増していき、一挙手一投足がこれまでとは違った影響力を放ち始めていくでしょう。
「食べちゃいたいほど、可愛い」
誰からも嫌われないような軽い関係では、あなたはもう物足りなくなってきているのかもしれません。
もしかしたら相手と縁を深めた結果として、大波乱を呼ぶかもしれない。でもそれでもいい。
そう思えるような与え、奪い合う、互いに貫きあうような結びつきを獲ることが、改めてあなたの人生に必要なってきているのだとも言えます。
恋人であれ、ミューズであれ、仕事先であれ、「自分が喰われてもいい=損得を越えて関わりたい」相手というのは、必ずその裏返しの欲求として「食べちゃいたいほど、可愛い」と思える瞬間があるもの。
性欲と食欲こそ、ひとつの根をもつ2つの幹であり枝なのです。今週は、そんな瞬間を自分の行き先を定める羅針盤として過ごして、意識して過ごされてみるといいでしょう。