おひつじ座
まったき他者と出会うように
赤ちゃんとしての自分
今週のおひつじ座は、新しい世界の中で待ち望まれる子供のごとし。あるいは、自分のやることに新鮮な印象を受け取りつつ、そんな自分を養い育てていくような星回り。
そもそも赤ちゃんというのは、どんな感じでこの世に生まれてくるのでしょう。
おそらくがむしゃらになり過ぎている訳でもなく、かといってイヤイヤしながら引きこもろうとしている訳でもなく。
自分の身に訪れた環境の変化をごく自然に受け入れつつも、全身でそれに驚いているのではないでしょうか。より厳密に言えば、赤ちゃんというのは常に世界に開かれており、その結果として驚くための準備ができている。
これでまでは間接的な手段や道具を通して感じていた変化の流れのようなものを、今週は<未知なる自分>として、直接肌で感じとることができるかもしれません。
養育者としての自分
ランボーはある手紙の中で次のように書いています。
「詩人になろうと望む人間の探求すべきことの第一は、自己自身を認識すること、それも全面的に認識することです。自分の魂を探索し、綿密に検査し、誘惑し、学ぶことです。自分の魂を知ったら、すぐにそれを養い育てなければなりません」
これは簡単なようでとても難しいことです。というのも、そうして育てるべき「自分の魂」とは同時に<まったく未知なもの>でなければならぬ、と彼は考えていたようですから。
自らの魂めぐる「未知」の領域を開けていくには、「秘密」か「盲点」が鍵になります。
前者は他人は知らないけれど、自分だけは知っている自分を開示していくことによって。後者は自分は知らないけれど、他人は知っている自分について聴取していくことによって。
どちらかのトビラを開けていくことで、未知なる自分の魂と出会い、育てていきましょう。
今週のキーワード
生まれ直し