おひつじ座
忘れてはならないこと
※2021年1月4日~1月10日の占いは休載とさせていただきます。(2021年1月3日 追記)
記憶の光景
今週のおひつじ座は、「山国の長き停車の初景色」(木内彰志)という句のごとし。あるいは、忘れてはならないことを思い出していくような星回り。
「初景色」とは、元日に眺める景色のこと。電車なのかバスなのか。山深い場所に通っている車両の窓からの景色でしょう。
1時間に1本、ローカル線、各駅停車、鈍行。いずれにせよ、停まる時間も長くなり、見つめる景色も自然と広がっていく。いつの間にか景色をこんなにもゆっくりと見つめることもなくなっていたことに気が付く。
日本は島国であると同時に、国土の7割以上を山地が占める山国でもある。しかし、都市圏は平地にあるため、ついついそんな事実さえも私たちは忘れがちです。
むろん年の暮れの忘年会は色々なことを忘れるためにある訳ですが、初夢や初景色というのは、忘れてはならないことを思い出すためにあるのかも知れません。
30日におひつじ座から「心の支え」を意味する4番目のかに座で満月を迎えていく今週のあなたもまた、そんな背筋がスッと伸びていく瞬間が訪れることでしょう。
野蛮は忘れた頃にやって来る
ひとりの人間の中には、経験や教育を通して洗練され磨き上げられた文明・文化的側面と、生まれたてのまま半ば放置されてきた野蛮な側面とが様々なレベルで絡みあい、対立しあいながら、なんとか共存しています。
そして当然、それぞれの側面がその都度おのずから抱く欲求や衝動を満たそうとしていく訳ですが、そのうちのどこに焦点を当てて、自分なりに育んでいけるかで人生は上昇したり下降したり、あるいは前進したり後退したりするかが決まっていくのだと言えます。
そういう前提の上で、今あなたはスイッチの切り替えどころに立っているのだと言えるかも知れません。そしてそれは、誰が何と言おうと、自分がこれから従っていくべき自らの直観や第六感にドライブをかけてはまり込んでいく契機でもあるのではないでしょうか。
そのためにも、ここはできる限り純粋で深い喜びや「こわさ」にこそ立ち返っていきたいところです。
今週のキーワード
ゾーンに入る