おうし座
人生は片道一方通行
旅人過ぎ去る
今週のおうし座は、「旅にて今日八十八夜と言はれけり」(及川貞)という句のごとし。あるいは、後ろ髪を引かれる気持ちを捨てて、後戻りできない自分の道を突き進んでいくような星回り。
立春から数えて八十八日目が「八十八夜」。今の暦でいえば5月の初旬頃なのですが、農作業においてその日にしなければならないことは特になく、おそらく末広がりの「八」が重なる縁起のいい数字ということで、そろそろ仕事に本腰を入れていこうという農民たちの気合いが込められているのかもしれません。
旅先で、自分がそんな多忙な農民たちの元を訪れたのだと知らされた作者は、さぞかし居心地の悪い思いをしたことでしょう。けれど、もうそれは仕方のないことなのだという諦めとも落ち着きともつかない心境は、まさにここのところのあなたそのものと言えるかもしれません。
せっせと日常へと埋没していく同世代を横目に、あなたはあなたなりの道を行きましょう。もはやそれしかないのですから。
この世は仮の宿
子どもの頃に教わったのですが、人間って不思議なもので、頭カラッポな方が、色々と素敵なものを詰め込めるんだそうです(※某アニメソングの歌詞参照)。
正直、恋愛も結婚も特にしなくても死にはしません。むしろ1年365日、事あるごとに恋愛してないと生きていけないって、人として窮屈なのではないでしょうか。
でも、そう思ってこの世を束の間の旅人のように過ごしていると、不意にまた恋に落ちたり、マンネリしてた仲がまた再燃したりすると。例の歌詞にも、そんなことが書いてあったように思います。がんばってください。
今週のキーワード
この世はでっかい宝島