おうし座
たかがラベル、されどラベル
自分の打ち出し方をめぐって
2018年、最初の週のおうし座は、家の入口に新しい表札を設置していく作業のよう。あるいは、自分らしさを守るために、表向きの新たな「ラベル」を定めていくような星回り。
昨年の秋を過ぎたあたりから、ぼんやりとした欲望を抱かされていただけの曖昧な状況が徐々にではありますが、自分なりの欲望を明確なカタチにしていくことが出来てきつつあるのではないでしょうか。
もっと正確に言えば、「自分が何をしたいか」ではなく「自分の身にどんなことが起きて欲しいか」が以前よりずっとクリアに見えるようになってきているのだと思います。
そうしてあなたがあなたらしくあり続け、尊厳を守っていくためには、どんな表向きの顔や見せ方、立場を打ち出していけばいいのかを実際に決めていく、というところまであなたは今やっとたどり着いたのだと言えます。
たかが「ラベル」でも、されど「ラベル」です。
必要な愛が、ちゃんとあなたの元へ無事に送り届けられるためには住所や表札が必要で、「あの人は〇〇だ」とある程度の数の人に言われるようになって初めて、人は実際に「〇〇」になっていったりもする。
そういうこの世の理を身をもって体感していくことが、今のあなたのテーマなのだと言えます。
居直りの効用
例えば、黒いシルクハットとタキシードに身を包み、アイマスクで顔を隠しつつ登場し、セーラー戦士たちを励ましてくれる「タキシード仮面」のことを思い出してみて下さい。
いま見ると、ビジュアル的にも完全に「おかしい人」なのですが、重要なポイントは、彼の素顔が途中からバレバレであったという点です。
「私は悪を切りさく一輪のバラだ」などといった独特なキザなセリフの数々も、素顔をさらした解放感ではっちゃけたハイテンション芸なのだと考えれば割とすんなり合点がいきます。
ラベルを設置する効用というのも、案外こういう「居直り」の心地よさにあるのかもしれません。
今週のキーワード
タキシード仮面