おうし座
ケジメをつける
ジョナサンの帰還
今週のおうし座は、港に帰ってきた「カモメのジョナサン」。すなわち、他のカモメたちが餌をとるためにしか飛ばないのに対し、「飛ぶ」という行為自体に価値を見出していったその帰結を見据えていくこと。
伝書鳩は飛ぶべき場所を飼い主に仕込まれているんだと、カモメたちは馬鹿にするけれど、そういう彼らだって、自分たちがなぜ餌をとるため以外に飛ぼうともしないのかということを一度だって自分の頭で考えたことなんかないだろう。
その点ジョナサンはじつに奇妙なカモメで、「ただ無意味に」飛ぶことそのものを楽しみ、その異端さゆえに群れから追放されてしまう。しかしそれでも飛行術を追求し続けたジョナサンは、やがて誰よりも早く高く飛ぶことができるようになる。
それは生活の重みから可能な限り遠く離れた、世界のエッジにたどり着くということであり、あらゆる制約から解き放たれた理想的な状態であると同時に、ひとりぼっちのとても寂しい存在でもある。だからこそ、ジョナサンは帰ってきたのかも知れない。
今週のあなたも、どこかで生活が恋しくなっていきつつも、理想と現実の折り合いを改めてつけていくことになるでしょう。
Show the Flag
すこし言い方を変えれば、あなたは今、自身の立場を明確にすることを求められているのかも知れません。
それは外的な圧力によってというより、内的な必要に駆られてというニュアンスが強いでしょう。仮にあなたがどんなに自由を愛する人であったとしても(そうでなくても)、生きていく上で何らかの「所属感」は必要不可欠なのです。
例えばどんな船でも永遠に海の上を航行することはできませんが、どこかに寄港する際、 どんな旗を掲げるかで自分がどんな立場や勢力に帰属するのかを港側に伝えるように、あなたもまた何らかの旗を掲げていかなければなりません。
ここで「Show the Flag」という言葉を辞書で引いておくと、
1. (パーティーなどに)顔を出す
2. (外国の港などを)訪問する
3.(白旗など自分の意思を)鮮明にする
4.(自分の要求を)つきつける
という意味が出てきます。
いずれの旗を掲げるのか、ここでしっかりと決断していくことです。
今週のキーワード
ツケを払う