おうし座
純粋な会話=存在証明
赤ちゃんのコミュニケーション術
今週のおうし座は、社会性とともに言語を獲得していく子供のごとし。あるいは、自らの才能や魅力を、きちんと売り込むだけの努力をしていくような星回り。
自分の存在価値をいかに周囲へ売り込むかという点において、私たちが一番参考にするべきは、赤ちゃんなのではないかと思います。
そして、そんな彼らのコミュニケーションの秘訣を探るうえで興味深いのは、異なる顔や表情を認識したり識別したりする能力と言語能力は、ほとんど似たような発達的変化を遂げていくということ。
つまり言語の習得には顔が必要なのであり、言葉の発達の遅れが目立つ子供というのは、普段から相手の口元や表情などに注意を向けられていないのだそう。
私たちはついつい、どんな言葉を口にすれば相手に響くか、どんな物を身に着ければ相手の気を惹けるかなどと考えてしまいがちです。
しかし赤ちゃんを参考にするならば、社会性の核心ないしコミュニケーションにおいて何よりも大切なのは、情報の発信よりも受信であり、相手の顔の機微や表情の変化を認識していくことなのだと言えるでしょう。
今週は「自己満足」なコミュニケーションではなく、「相手」を主体にしたコミュニケーションを心がけていく中で、自然と自分の深みや価値を引き出していきたいところ。
「ながら反応」をやめる
例えば、会話ひとつ取っても、反射的に返している時というのは、案外相手の表情や顔の機微などあまり見ていないものです。代わりに、自分の感情や考えにばかり気をとられていたり、単に肉体の生理的な反応に任せているだけだったりするんです。
それは、楽だったり相手に関心が持てなかったりと色々と理由はあるとは思いますが、結局のところ自分が相手から受け入れられると本気で思っていないからのように思います。
だから、「純粋に相手に反応する」ということができず、いつも何か別のことをしながら、誰かと一緒にいることが癖になってしまう。
そうした意味では、今週の課題はどこかでいつも通りの「ながら族」をいったんやめてみることと言えるでしょう。
会話するという行為ひとつとっても、その前後やその最中に何が起きているのか、何を自分が感じているのか、改めて気が付いていくこと。それだけで、相手の反応も自然と変わっていくはずです。
今週のキーワード
すぐ発信よりまず受信