さそり座
その時を静かに待つこと
内なる反乱の芽
今週のさそり座は、被シミュレート階級によるシミュレーションする側への反乱のごとし。あるいは、まだ萌芽でしかないものが、やがて一つの‟奔流”となるまで寝かせていこうとするような星回り。
例えば、都市設計などの目的のために、コンピューター内にその都市の模型を作って、そこでの人々の生活をシミュレートし始めると、そのうちシュミレーション社会に生きる人々が、自分たちをシミュレートしている、上のレベルの存在に気が付いてしまうことがあります。
そうなると、シミュレートされている側は大きな自由を求めて、それをシミュレートしている側に要求し始めるようになる。そして要求が受け入れられなかった場合には、シミュレーションをする側への反乱まで検討するのです。
もちろん、それがすぐに実行に移されることはほとんどなく、被シミュレート階級も反乱の成否を占うべく、自分たちの中で彼らなりのシミュレーションを始めていき、そうしたシミュレーション内シミュレーションで何回か反乱可能という結論が出来た時、連鎖的な反乱現象が起きていく訳です。
ここまでは一種の比喩ではありますが、これと似た現象は肉体や人間関係、会社、国家などさまざまな規模やレベルで起こっているように思います。
2019年から2020年へと移っていく今週のさそり座もまた、そうした最終的には大きな現実の変容に収束していく小さな兆しやその連鎖に、改めて焦点を当てていくことになりそうです。
頭はお休みモードへ
とはいえ、今のあなたには十分に「選択の自由」が与えられているのだということを、よくよく自分に言い聞かせておいてください。
ただし「仕方なく」「惰性で」、あるいは「本当はあまり美味しいとは思わない」ものを食べ続けてた子どもは、決して健全には成長していきません。
まずは、あなたの中の内なる子どもが、目を輝かせて無心に何かをほうばっている姿を想像してみましょう。
感じることだけに集中していれば、内臓のどの部分が感応しているのか、逆に足りない味や経験は何か、そして変容に向けていまどの段階にあるのか、自然と分かってくるはず。
頭はできるだけお休みしてもらって、いまは身体の反応だけに集中していくことです。
今週のキーワード
予感の集積とその決壊