さそり座
ゲリラ戦法
自分との絆
今週のさそり座は、映画『ダイ・ハード』のブルース・ウィルスのごとし。すなわち、大多数の人にとっては理解不能な選択であったとしても、自分にとって正しい道を選択し、その道を歩み続けていくこと。
「Die hard」という言葉には、「最後まで抵抗する者」「なかなか死なない者(不死身)」という意味があるそうですが、重武装のテロリスト集団にひとりゲリラ戦法で挑んでいったマクラーレン刑事(ブルース・ウィルス)にはぴったりの表現だ。
そもそも彼は、別居中の妻が働く商社ビルで開催されていたクリスマス・パーティーへ、彼女へ会うためににたまたま来ていたのであって、テロリスト集団と真っ向から戦う必要なんてなかったのだ。
妻の安全が確認できたら、後はもうテロリストの用事が済むまで大人しくしていればよかったのに。そこは刑事の血なのか、やると決めたらもう後には引けなかったのだろう。
勝手な推測が許されるなら、おそらく彼は自分との約束を守りたかったのだと思う。
妻と別居した理由が何だったのかまでは確か描かれていなかったはずだが、一度失われた信頼を取り戻したかったのかもしれない。たとえそんなことを誰からも期待されていなくても。
今週のあなたには、どこかでそんな彼の姿が重なるような気がします。
人生の中で手に入れたいと心から望んでいるものがあるなら、たとえ常識外れになるとしても、自分との約束を果たしていってください。
魂の潜在能力
誰かに側にいて支えて欲しい、活力を注いでほしいと願うのは、人間にとってごく当たり前の要求のように思えます。できれば、この世の果てまで。
けれど、もしかしたらあなたの体には、もともと自給自足するためのエネルギーや自信の源が蓄えられていたのかもしれません。
それは誰かに支えてもらうことを前提として体を使っている内はほとんど使われることのなかった生き延びるための力の源泉。そして誰かのために、大切な何かを運ぶために使われたとき、初めて目覚める魂の存在能力なのだとも言えます。
今週、その泉から潤いを汲むようになるにつれ、あなたはこれまでとは異なる魅力を放つ魂として、生まれ変わっていくことになるでしょう。
今週のキーワード
ダイ・ハード