さそり座
光あれ!
純化のプロセス
今週のさそり座は、「光と空間の魔術師」のごとし。「なんということでしょう!」でお馴染みの『大改造!劇的ビフォーアフター』は、老朽化し何らかの問題を抱えた家屋を、大胆な設計思想から劇的にリフォームしていく人気番組ですが、今のあなたのテーマは、ある意味でそれくらいの大胆さで、自分の内側にある衝動や意思から不純物をのぞいて純化していくことにありそうです。
シンボリズムにおいて、「家屋」は人の「意識」を象徴するものとして用いられますが、そこに十分な光(自然光)を取り入れ、風通し(換気=意思疎通)をよくすることは、知らず知らずのうちに荒廃し、物置化していく心のデッドスペースを適切にケアし、衛生環境を改善・維持していくのに必要不可欠なプロセスと言えるでしょう。
心の内のジメジメとした暗い部分を、まずはその無様な匂いで嗅ぎつけるべし。
心の悪との戦い
室内に自然光をとりいれ、明るくしていく「採光」は、自らの無知や思い込みを自覚し、意識にあらたな視点や知識を取り入れるための余白を作りだす「啓蒙」に通じるところがあります。この採光をどのようなデザインや手法のもとに行っていくかが、「大改造」のキモであり個性なのですが、いずれにせよどのやり方であれ共通しているのは、光は家の外から内へと差しているという点。
つまり、「どこにどれだけ光を当てる必要があるか?」がまず認識されなければならず、逆にそこが認識できれば、改造のためのストーリーは自然と浮かびあがってくるはず。
以下、『銀河飛行』(橋龍吾)より、光について参考まで。
「聖戦(ジハード)」
誰と対せど、何に対せど、
その一切は自己との戦い。
償いの果て巣立ちを目指す、
心の悪(不調和)との戦い。
今週のキーワード
『大改造!劇的ビフォーアフター』、採光(啓蒙)と換気(意思疎通)、衛生環境の改善と維持、橋龍吾『銀河飛行』、どこにどれだけ光を当てる必要があるか?、心の悪との戦い