いて座
サンタさんになるために
改めて自分とは何者なのか?
今週のいて座は、プロティノスの説いた「魂」の位置づけのよう。あるいは、ちょっと借りていたものをお返ししていくような星回り。
3世紀にあらわれた代表的な新プラトン主義者であるプロティノスによれば、魂とは生命の始源であり、他のすべてに生命を吹き込む働きを持っており、人間はもちろん動物や植物、地球や天体にいたるまで魂を持っているのだと言う。
そしてそれらの個別的霊魂はすべて、根源的には1つであり、世界霊魂によって統べられている、と。それゆえに、万物は互いに交感しあうことができ、占いやテレパシーのような現象も可能になるのだと。
彼は臨終の場において、弟子に「われわれの内なる神的なものを万有の内の神的なものへ返すように、いま私は努めている」と言い残したそうだが、彼の魂論はまさにここに極まっている。
つまり、私たち人間は世界霊魂から一時的に生命力をもらっては、他の人びとや存在たちにそれらを与えていく中間的なパイプのような存在なのだ、と。
4月11日(木)から守護星である木星の逆行が始まり、しばらくのあいだ改めて周囲や社会に何を還元していけるのかが問われていくいて座の人たちにとって、こうした彼の視座は極めて重要な示唆を与えてくれているように思います。
バカが歴史を作ってきた
「毒は薬なり」と叫んだ化学の祖パラケルススも、地球を「宇宙船地球号」と呼んだバックミンスター・フラーもみんな、同時代の人達からすれば馬鹿馬鹿しい思いつきを追いかける変わり者にすぎませんでした。
というのも、真実と虚構がおりなすタペストリーは、しばしば虚構の方が確からしく感じられ、真実は目に見えないから。だから「おいおい、そっちに現実なんてありしゃしないぞ」とみんなが言っているなと思ったら、しめしめと思い直したらいいでしょう。
というのも、その方がのちのちに大きな「お返し」となっていくからです。
その意味で、今しばらくは自分の思いつきや、どうしても人びとや社会に与えたくてしょうがないことを練り直し、準備や根回しを進めていくといいでしょう。
口に出してアピールしても、周囲からはほとんど気の抜けた返事や白けた視線しか返ってこないとしても、探索や探検というのは本来そういうもの。周囲を巻き込み、まずは協力者を得ること。
今のあなたは、12年に1度の強運イヤー。十分にそれができる時です。
今週のキーワード
恩寵の天使