うお座
終ることなき探求へ
呆然と逆照射
今週のうお座は、「蓬摘み摘み了えどきがわからない」(池田澄子)という句のごとし。すなわち、終わることなどないのではないか思えるほどの探求に、着手していくような星回り。
一度捕まったら最後、どこまで行っても離れられないような疑問や問題、悩みというのがこの世にはある。「適当なところでやめておく」ということができなくなって立ち往生してしまうのだ。
掲句でも、とにかく「蓬(よもぎ)」を摘んでいたら、どこで摘むのを「了(お)え」たらいいのか分からなくなっちゃった、と言う。
逆に言えば、そうして初めて普段の私たちがいかにひとつひとつの作業や関わりを、「適当」なところで流して終わらせているのか、ということとも取れる。そしてちょうど同じことが、今週のうお座のあなたにも言えるだろうということです。
「ちょっと、いつまでかかるの?」「おい、結局どうするんだ?」
こうした問いかけに、ただ「わからない」と答えざるを得ない。あるいは、すっかりわからなくなってしまっている自分に気付いて、しばらく呆然とする。今週はそんなところから始まっていくくらいでちょうどいいのかもしれません。
まことの花
世阿弥は能の真髄について、「時分の花」とか「まことの花」といった、「花」のメタファーで表現しようとしました。この「花」ということについて、彼は『風姿花伝』の中で次のように述べています。
「いかなる名木でも、花が咲いていないとき、その木に人は目を向けるだろうか。みずぼらしい桜の一重の花であっても、初花のいろいろと咲く方に目を惹かれるだろう」
つまり、彼はそこに何よりも生命力の発現を見たのであり、だから、「時分の花」とはその時々の若さに基づいて、自然に発揮される若さの魅力であり、「まことの花」というのは、それこそ年齢を超えて生きてくるような芸の魅力を言ったのでしょう。
能の芸が、終わることなき探求に他ならないのは、こうした世阿弥の生命哲学に基づいているからなのでしょう。
あなたもまた、まことの花を求め始めているのだと言えるかもしれませんね。
今週のキーワード
『風姿花伝』
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