うお座
サンダーバードとドッキリ
場を落ち着かせる
今週のうお座は、「サンダーバード」のジェフ・トレーシーのごとし。あるいは、自らの経験と想像力を頼りにしていくことで、周囲に安定性をもたらしていくような星回り。
『サンダーバード』とは西暦2065年を舞台に、世界各地で発生する事故や災害で危機に瀕した人々を、「国際救助隊(通称IR)」と名乗る秘密組織がスーパーメカを駆使して救助する活躍を描き、1960年代に大ヒットした人形劇のこと。ジェフはそんな国際救助隊の総司令であり構成員のトレーシー5兄弟を束ねる家長でもある。
彼は人命こそが何よりも優先されるとの信条を強く持ち、その冷静沈着な指揮によって国際救助隊をまとめあげている。つまり、ジェフの凄さは、パブリックな社会への義務と、プライベートにおける家庭に対する義務とのあいだで、絶妙なバランスを取っている点にあるのです。
危機はいつどんなところからやってくるか分からない。だからこそ仕事とプライベートの垣根をあえて崩していくことで、あらゆる危機を事前に察知し、少しでも早く対処して問題の芽をつみ、不必要な衝突や葛藤を回避していく。
それが今週のうお座のテーマと言えるでしょう。
狂気をすすぐ
しかし、起こりえるすべての事態を想定し、その葛藤を解決していこうとすると、必然的に人間の狂気の部分を垣間見ることになっていきます。
それは身近な誰かの狂気や、あなた自身の狂気かもしれません。いずれにせよ、意識のデッドスペースをついてくるような、サプライズ体験となるでしょう。
その際に大切になってくるのは、そのサプライズをゲームのように楽しみ、不必要に恐れることをやめることです。
どんなに深刻に見えることが降りかかろうとも、冗談のように笑って受け流し、割り切っていくこと。
『サンダーバード』のジェフだって、神さまが本気でドッキリを仕掛ければ、防ぎようはないのですから。彼なら「これも禊か」くらいのつもりで、受け止めるはず。そんな大らかさも大切にしていきましょう。
今週のキーワード
笑い飛ばす