うお座
偶然に導かれて進む
計画された偶然性
今週のうお座は、目的地への交通手段に、瞬間移動やワープを取り入れていくかのよう。あるいは「計画された偶然性(プランド・ハップンスタンス)」を楽しんでいくような星回り。
「計画された偶然性」とは、スタンフォード大のクランボルツ教授によって提唱されたもの。
「個人のキャリアの8割は予期しない偶発的なことによって決定される」ため、要は「その偶然を計画的に取り入れられるよう自分をデザインしていこう」というキャリア理論です。
ここでしたいのは、そんなに堅苦しく立派な理論を実践しようという話ではありません。
むしろ結果から振り返ってみると、何が近道になるのか分からないよねってことだったり、自分は最短ルートの近道をしたいのか? というとそうでもなかったり。なんてこともあるって話です。
そこで問われるのは、偶然に起きた出来事に対して受動的に対応しながらも、いかにどこかでそれを能動的に変化へと結びつけていけるかどうか。
今週は、予測不可能な事態を待ち望んでおけるよう、頭のどこかに見えないアンテナを立てておくといいでしょう。
中央線と運命線
よく読み返す詩集の中にこんな一篇がありました。
「新宿を発ち吉祥寺へ向かうはずが、
気付くと神田に降り立っていたのは、
それが吉祥寺への近道だったからだ。
中央線ではしばしば起こること。」(橋龍吾、『銀河飛行』)
これは「中央線」という題名の詩ですが、手相の次元に置きかえてみるならば、手の平を上下につらぬき本人のキャリアの歩みを象徴するとされる「運命線」の話でもあります。
そもそも、手の平の線が先か、現実のキャリアが先か、はたまた星の配置が先かなんて、本当のところは分からない。
その分からなさを噛みしめていくうちに、「メビウスの輪」のようにそれらはいつの間にか裏っかえって結びついていくのだと思います。では、よき歩みを。
今週のキーワード
道しるべを見つけていく