うお座
いのちと暮らしの調和不調和
「必要最低限」の見直し
今週のうお座は、山奥に放り出された人間のごとし。あるいは、自分にとっての「必要最低限の生活」を見直していくような星回り。
もし大自然の中に身ひとつで放り出され、助けが来る望みもないとしたら、あなたはどうしますか?
まず、水と食料の確保。次に、火を起こすのに適した場所を見つけ、雨風をしのぎできれば外敵の侵入を防げるような空間をつくっていくこと。
実際、動物たちは、生きて活動しているほとんどの時間をこれらのうち火を起こす以外の作業に費やして日々を送っており、人間だけがインフラや他者の力を借りることで、生きるために必要な最低限の条件をクリアするための時間を、大幅に削減できている訳です。
実際に自然の中に身を置いてみると、そうした生き物としての生き死にの感覚が鋭敏になってきて、逆に普段どれだけそうした本能を鈍磨させてしまっているのかを痛感していくことができます。
そして、今のうお座に必要なのもそうした生き物としての本能的感覚の活性化なのではないでしょうか。
23日(火)にうお座から数えて6番目のしし座へと太陽が入っていく今週は、うお座にとって「リズムの調整」や「自己批判」の時期の到来を意味します。
自分にとって生活の軸とすべきものは何なのか、十分に生きがいを感じているかなど、改めて日々の過ごし方を見直してみるといいでしょう。
Bライフさまざま
誰にも文句を言われずに好きなだけ寝ていられる生活を。
そんな思いから、雑木林に土地を買い、自力で小屋を建て、DIY生活を送りつつ、情報をシェアしていくことで小屋ブームの一端を担うにいたった高村友也さんは、自身の暮らしを「Bライフ」と名付けています。
これは当初は、「AよりBだ」というくらいのつもりで付けられたそうですが、後から、貧乏のBであるとか、バラック、ビューティフル、ベーシックなどの頭文字でもあると気付いて、なかなかに秀逸なネーミングだと思ったのだとか。
ベーシックなどと言うと、節制や整理の行き届いた「シンプルな生活」というイメージも抱かれやすく、なにやら崇高で美しいものと受け止められがちですが、この場合はあくまで生きるのに最低限のものを確保したら、あとは何も加えない生活のこと。
ただ、ともすると文明から放り出されると私たちは普段から自身の本能を見失って生活しているがゆえに、行き当たりばったりの行動しか取れず、「ベイビッシュ(幼稚)」な方のBライフになってしまいがちです。
その意味で、今週はまず自分ならどんな「B」をライフの前に据えるかというところから、考えてみるといいかもしれません。
今週のキーワード
自分の生き死にを身近に感じること