うお座
縁に働きかける
受動的な期待を戒める
今週のうお座は、人間嫌いな自分が、じつは人間好きであることに改めて気が付いていくような星回り。あるいは、縁の要不要を整理整頓していくこと。
真に人間好きな人というのは、自分にも他人にもどうしても多大すぎる期待をしてしまいますから、自分からも他人からも裏切られ続ける運命にあります。
それで本当を言えば、自分という人間にもほとほと呆れはてていたりするのですが、自分からは離れることはできないので、せめて他人からは離れていようとする結果、どんどん人間嫌いが板についていってしまうという訳です。
人ごみやパーティーが嫌いという人にも、じつは本来は人間大好きな人がほとんどなのですが、うお座の人たちというのはそういう手合いが本当に多いんです。
ただ、思いだしてほしいのは、そうした傾向の大元にあるのは、自分が人間というものにいったいどんな期待をしているのか、ということ。
そこに遡っていくことで初めて、嫌う必要はないが親しむ必要もない人(どうでもいい人)と、好きでい続けたいし、みずから親しんでいきたい人とを区別していくことができるのではないでしょうか。
起をもたらすべき時を知る
「合縁奇縁」という言葉がありますが、出会いや人との縁というものは実に不思議なものです。
しかし「縁」などと言うと、さも人知を超えた力が働いてすべてのお膳立てが整えられているように思い込みがちですが、必ずしもそうではありません。
すべての縁が「事」を起こすわけではなく、「事」の起こり方は「心」の運動に大きく左右されていくのです。
南方熊楠という人は、「心のとめよう、体のふれよう」で事は起こるのだ、と言いました。つまり、人間は縁にみずから働きかけることで、おのずから「起」をもたらすことも出来るのだと。
縁に働きかけるべき「時」を見極めるためにも、まずは絶え間なくあちらこちらをさまよいがちな心をしっかりとめて、遠く離れた自分のゴールやそこへ至る道筋を見据えていきましょう。
今週のキーワード
心を天にとめる