てんびん座
食べて、こねられて、一人前
サッチャーの心の内
今週のてんびん座は、鉄の女・サッチャーのごとし。あるいは気持ちを脇にどけて傍観者に徹するのか、気持ちを燃料にしてでも自らの目標をエネルギッシュに追求していくのか、問われていくような星回り。
サッチャー首相は、イギリス経済を立て直した救世主として、新自由主義の政治家・経済論者からは未だに高い評価を受けた一方で、失業者を増大させ、地方経済を不振に追いやった血も涙もない人間として評されるなど、非常に強硬な政治方針と信念から、イギリス国内では常に二分された評価を得てきました。
しかし彼女は、実際に感情の欠落した冷徹人間だったのでしょうか? 少なくとも、私はそうではなかったと思います。
例えば、彼女の「最終的に自分の思い通りになるなら、私はいくらでも忍耐強くなれる」といった言葉からは、自分は幾度となく大きな心の揺れを乗り切ってきたのだという自負と、抑えられた熱き血潮のようなものが感じられます。
つまり彼女は初めから「鉄の女」だったのではなく、何度も自らを鍛えることで、だんだんと作られていった。
今週のあなたもまた、気持ちをスムーズにシンプルに進めていける経路のようなものを見つけていけるよう、注力してみてください。
子は7歳で人となる
奇妙な言い方かもしれませんが、今週あなたは「永久歯の生えてきた子供」のように、自らを活動の中心として使えるようになってきた、という言い方もできるでしょう。
つまり、やっと自分の人生や経験を十分に「噛むこと」「味わうこと」ができるだけの準備がようやく整ってきたということ。今は自分なりの生き方を、自らの感覚を通じて、しっかりと再確認していけるのではないかなと思います。
そういう感覚を見失わないためにも、「仕方なく」、あるいは「本当はあまり美味しいとは思わない」ものを、食べ続けないように注意してください。
そうしてきた子どもは、健全には成長できません。まずは、あなたの中の内なる子どもが、目を輝かせて無心に何かをほうばっている姿を想像してみましょう。感じることだけに集中していれば、これから自分がどこに向かって成長していきたいのか、自然と分かってくるはずです。
今週のキーワード
歯の生え替わり