てんびん座
居心地のいい世界を創る
ポケットという母胎
今週のてんびん座は、自然の中で拾い集めたものを適当に入れっぱなしにしているズボンのポケットの中に、ひとつの宇宙を見ていくような星回り。あるいは、かつて出来ていたはずの自然体を思い出していくこと。
子供の頃、遊びに行った先々で見つけたものお拾っては、石ころだろうが虫だろうがラムネだろうがポケットに入れては、時おり周囲をギョッとさせるような子供がクラスに一人はいたように思います。
28日(月)にてんびん座から数えて「身体的満足」を意味する2番目のさそり座で新月を迎えていく今週は、ある意味でそんな子供の一人に自分もまたなっていくようなつもりで過ごしてみるといいかも知れません。
人の手で作られ、使われていたもの。時間の経ったもの。四季を感じるものなど、自然は人間が思わずハッとするような様々なものを産み出してくれる天然の母胎ですが、それらを拾い集めて貯め込んだズボンのポケットもまた、ある種の母胎であり、自分になじんだリアリティーを産みだす「mother nature(母なる自然)」なのだと思います。
最近のあなたには、そんなふうに身近に母胎を感じる瞬間があったでしょうか。
もしすぐに思い当たらないのならば、まずポケットというものが、ほんらい何かしらの必需品を収納するという機能的役割以上の存在なのだということを思い出してみるといいでしょう。
同じ地球に住まう者として
世の中や人生には、思わず目を背けたくなるような現実がゴロゴロ転がっているものですが、あなたはどこまでそこに意識を向けられているでしょうか? あるいは、どれだけ目を背けているのでしょうか?
地球を直径1メートルほどのボールだとすれば、生命の生きることのできる大気圏はほんの紙1枚分の厚さしかないのだそうです。
たとえあなたはどれだけ目を背けたとしても、あなたはすでにそんな領域をたくさんの生命と共有しているのです。
今週のあなたは繋がろうと思えばどんな相手でも繋がり、交われる環境を存分に活用し、改めて自分なりの居心地のいい世界をこの地上に創り出していこうとするくらいの姿勢が問われていきそうです。
今週のキーワード
ホモ・エコノミクス