しし座
見えなかったものが見えてくる時
正しい読み筋を持つということ
今週のしし座は、エンロン事件を暴いた記者のごとし。あるいは、説明や分類を拒む「なにか」にあえて身を寄せていくような星回り。
2000年代に起きた史上最大の企業スキャンダルであるエンロン事件は、70年代のウォーターゲート事件と比較すると、明らかに違いがあります。
それは後者の場合、スキャンダルの種は隠されていて、記者が危ない橋をわたって関係組織内部に入り込み、情報を物理的に掘り出すことで初めて明らかになったのに対し、前者の場合は隠された情報はなくて、はじめからすべて公開されていたという点です。
エンロン事件をすっぱ抜いた記者は、公開されてはいたがぱっと見ただけでは何を示しているのかも分からないデータを地道に読み解き、つなぎ合わせていくことで粉飾決済の実相を浮かび上がらせました。
この違いの意味するところは、あらゆる情報がデジタル空間においてアーカイブ化されるようになった現代においては、<答え>が具体的に目の前にあるにも関わらず、私たちはそれを理解するための<正しい問い>を見出すことができないがゆえに、多くの歪んだ状況を認識したり、脱け出したりできないでいるということ。
16日(金)にしし座から数えて「公然の問題」や「潜在的事態の顕在化」を意味する7番目のみずがめ座で満月が起こっていく今週は、その意味であなたがどれだけ自分の置かれた事態を客観的に認識できるかが問われていくことになるでしょう。
人生という盤面
今週は、あなたの中でこれまで自分の人生とは深く結びつけて考えてこなかったような趣味の活動や他愛もない人間関係が、ふとした偶然やきっかけから、あなたの人生の支えとなっていくのを実感していくかもしれません。
振り返った過去を言葉にしていくと、まるでオセロのゲームのように、白が黒となり、黒が白へと変わりながら、人生と言う盤面を埋めていく。
もしもそこで世間的な勝ち負けを超えて、盤面に美しい模様を見出すことができたとき、あなたは危機の中にチャンスを見いだし、仕事の中に遊びが現れ、人生というゲームを心から楽しめるようになっていくはず。
今週は「どうしたら美しい手筋となるのか」を考えて、人生というゲームを捉えなおしていくといいでしょう。
これまで葛藤や矛盾に見えていたものにこそヒントがあることを、くれぐれも忘れないように。
今週のキーワード
ゲームの駒として自分を見つめること