しし座
私を捧げる
真の私に光を当てる
今週のしし座は、タゴールの「心臓の蓮華」のごとし。すなわち、自分以上の太陽的存在を背後に感じていくような星回り。
しし座から数えて「喜び」を意味する5番目の星座であるいて座で満月が起こっていく今週は、そもそもの「在り方」が問われていくことになりそうです。つまり、普段からどこを意識して仕事なり、自分磨きなりをしているのか、ということ。
しし座というのはしばしば「目立ちたがり屋」と書かれがちな星座ですが、あえてそれを引き受けるならば、今あなたは誰/どこから自分の頑張りを見ていてもらおうとしているのでしょうか?
その点で今週のしし座の指針となりそうなのが、インドの詩聖・タゴールの『ギータンジャリ』という詩集の最初に登場する詩です。「わが頭(こうべ)垂れさせたまへ君がみ足の塵のもと」という言葉から始まる詩行の中に、次のような箇所が出てきます。
「わが身を覆ひて立ちませ心臓(むね)の蓮華(はちす)に
わが高慢(たかぶり)は残りなく沈めよ涙に」
ここでは「わが身」、特に心臓のチャクラ(サンスクリット語で円盤や車輪の意)と冒頭の「きみ」が再び対比させられている訳ですが、おそらくこれこそが詩集のタイトルである「ギータンジャリ(歌の捧げ物)」の意味するところであるように思われます。
つまり、自分が目立つためではなく、自分に霊感を与えてくれている何かに光を当てていくためにこの詩は編まれた。
今週は、こうした彼の在り方にできるだけ基準を合わせていきたいところです。
感情の芽吹き
これまで停止していた関係や、ほとんど忘れかけていた感情が突然動き出して、みる間に種子から芽を伸ばしていくように進展していく今週ですが、こうしたプロセスは少なからず人間関係にも影響してくるでしょう。
もしあなたがシングルなら、息を継ぎ一休みできる相手なら誰でもいいという心境にはもう居られなくなっていくはず。もっと自分の中の最高の満足を追求し、あるいは芽吹き始めた思いをより一層掻き立ててくれる相手でなければ、と。
心を解放していくと、いい意味で「わがまま」になっていきます。もっと自分はわがままになってもいいのだと、今週は自分に語りかけてあげるくらいでちょうどいいのかもしれません。
今週のキーワード
捧げることは、わがままであるということ