ふたご座
取り合わせの妙
宣教師と自転車
今週のふたご座は、「麦秋や自転車こぎて宣教師」(永井芙美)という句のごとし。あるいは、遊びの中で、生き死にに関わるような何かがさっと通り抜けていくような星回り。
「麦の秋」は春の季語。四方にどこまでも広がる麦畑のあいだを、黒衣の宣教師が颯爽と自転車で駆け抜けていく。この句に、どこか爽やかな遊び心を感じてしまうのはなぜでしょうか。
おそらく、「麦」や「宣教師」といった堅い宗教教的なモチーフと、「自転車」という現代的な乗り物の取り合わせの妙なのでしょう。
私たちは、お釈迦様やイエス・キリストなどの聖なる存在には、どこかでテクノロジーとは無縁であって欲しいと思ってしまうところがあるように思います。
作者はそこを逆手にとり、堅苦しく、また説教臭くなりがちな「聖なるもの」にあえて斬新な風を吹き込んでいくことで、自分の中の厳かな感覚を活かそうとしたのかもしれません。
今週のあなたは、そんな合わせ技の妙を通じて、自分の中の宗教的な感覚を改められることができそうです。
聖人と小さき者
徹底した清貧や無所有を説いて「キリストに最も似た人」として人々に熱狂的に崇拝され、キリスト教の聖人の中でも最も人気のある聖フランチェスコのエピソードに、小鳥たちへの説教というものがあります。
すなわち、ある村へ行く途中で彼がふと目を上げると、道端の木立に無数の小鳥がとまっている。これを見て彼はひどく感動し、連れの者たちに「あなた方はこの道の上で待っていてほしい。私はこれから、姉妹なる小鳥たちに説教してくるから」と言い残したというのだ。
そういえば、ブッダもまたまだ誰も自分の話を聞く者がいない時、まず鹿たちを相手に説法をはじめていましたね。
大きな宗教性は、小さなかそけき存在や声との取り合わせの中でこそ、いきいきと溢れ出てくるものなのかも知れません。今週は、そんな身近な日常や小さな存在の中から、「天使」や「八百万の神々」を見出していくと良いでしょう。
今週のキーワード
聖なるものとはいかなるものか
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