ふたご座
みずからに平和をさずける
キャッチボールの手ごたえ
今週のふたご座は、オリーブの冠を手にするオリンピアンのごとし。 自分ひとりで重ねてきた孤独な修練は、誰かの支持や応援がなければ報われません。
観衆からの割れんばかりの声援とまではいかなくても、肩をぽんぽんと叩かれて「よくがんばってきたね」と一声をかけられることで、あるいは「もういいよ」とお約束のツッコミを入れてもらうことで、やっと一区切りつけることができる。
今のあなたに必要なのは、そんなひとつの終わりの合図なのだと思います。
それは過去の自分の手を離れてから、空中を飛んできたボールを、確かな手ごたえのもと受け止めていくのと似ています。
今週はそうやって、自分への信頼を回復していく時なのだと言えるでしょう。
面影を追って
自分を受け止めてくれる特別な相手のイメージというのは、誰の中にでも存在しているものです。自分をグルグルとやさしくのどを鳴らすねこのようにしてしまう、内なる平和の使者が。
確か司馬遼太郎の『竜馬がゆく』の中で、目を閉じると、昔から同じ情景でこちらを向いてたたずんでいる女性の顔が浮かんでくるという描写があったように思います。ただし、その面影はどこか曖昧で、かつては幼い自分の面倒をみてくれた姉の顔だったのが、最近はもっぱら親しくしている愛人の顔に似てきているという話。
そういうことは誰にもあるのではないでしょうか。あなたには、目を閉じたときに自然と浮かんでくる顔はありますか? それはどんな顔でしょう? 誰かに似ていますか? まず何も考えず、目を閉じてみることです。
今週のキーワード
猫のグルグル