ふたご座
いい風にのっていく
追い風≠棚ぼた
今週のふたご座は、さながらけっして翻訳することのできない、初歩の読本独特の不思議な雰囲気を身に宿していくような星回り。あるいは、自分の身に訪れた幸運をしっかり内臓(腑)に落とし込んでいくこと。
それは、寝入り際に夢うつつの境を通り過ぎていくときの感覚と言ったらいいでしょうか。心の底から驚いているのだけど、どこかでそうなることが分かっていたかのような、じつに不思議な感覚。
さーっと鳥肌が立つような、首の後ろを電流が走っていくような、心は静かなのに思わず叫びだしたくなるような、そういう懐かしくも新鮮な感覚を今週あなたは体験していくことができるかもしれません。
ただし、それをただの‟棚ぼた”として何も考えずに受け取り、さらっと忘れてしまうのか、それともそうしたはかない感覚を何度もなぞるようにして自分のものにしていくことで、自分を幸運体質へと変えていこうとするかは、人によっておおいに分かれていくことになりそうです。
呼吸と循環
例えば「阿吽の呼吸」というように、ちょうどいいタイミングでコンタクトがあったり、メッセージをくれた相手に、いつもより少しだけ大きく自分を開いてみせることで、何か心地のいい風が自分の中を通り、その心地良さがスムーズに相手の心に伝わっていくときがあります。
ただし、相手につられすぎて「これまで体験したことのないようなことができそう!」と歩みが大股になっていけば、何てことのないきっかけでバランスを崩し、一気に気力が挫けてしまいかねません。
幸運であるということの本質が「循環」にこそあることを知っている人は、自分に運が巡ってきている時ほど、上記のような身近な相手へそれを渡していく呼吸を、何度も何度も確認していくものです。
今週は、いい風にのって誰かとともに心躍るを時間を過ごしていきつつも、時おりスッと足を戻して、自分なりの自然なバランスへ近づけていく感覚(抜き足)をどうか大切にしてください。
今週のキーワード
自分を通して循環させていく