やぎ座
自らを星座にしていくこと
復興の灯火
今週のやぎ座は、「王冠のごとくに首都の冬灯」（阿波野青畝）という句のごとし。あるいは、自分の生き様をこれでもかと誇って、輝かせていくような星回り。
掲句は戦後まもなくの頃に作られた。つまり、この「冬灯（ふゆともし）」とは単に冬の厳しい寒さの中の灯火を言っているだけでなく、一度は廃墟と化した東京がめざましい復興をとげて再び繁華街としての輝きを取り戻している様をも重ねているのだ。
今や繁華街のネオンと言えば、現代人の抱える過剰な欲望や病的な麻痺の象徴のようになってしまったが、当時はそのキラキラとした輝きがまだ復興まもない人々の心にさぞかし誇りと勇気を与えたに違いない。
今週のあなたもまた、まさに冠をつけているがごとく。自分がかつての荒れ地からどのように立ちあがり、ここまで頑張ってきたのかを、思いきり分かりやすく表現していくことで、周囲を元気づけていくことができるでしょう。
点と点をつなぐ
あなたの専門分野は何でしょうか？
それに対する答えや、自信と実績がどれほどのものかはさておき、今週あなたは、そうした専門分化された情報化社会の一歯車の立場から、少しだけ俯瞰的な視点の方へスライドしていくことができそうです。
それは言い換えれば、それぞれ専門性を持ったたくさんの歯車を統合し、全体の頭脳となる「王様」の視点に近づくということ。
そこではあなたが今乗っかっている成長曲線の限界が見えてくる一方、自分の仕事や活動がリンクしている意外なラインなども見えてくることでしょう。
今週のキーワード
冠
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