やぎ座
ない仕事あります。
プロメテウスの先見
今週のやぎ座は、ギリシャ神話の文化英雄プロメテウスのごとし。すなわち、「こういうの、あったらいいな」という気持ちだけでそれを実際に自分の仕事にしていこうとするような星回り。
「先見の明を持つ者」という意味をもつプロメテウスは、神々のあいだではタブーとされていた天界の火を地上へ持ってくることを思いつき、実際に実行しました。彼は自然界の猛威に脅かされている人類が、火があれば暖をとることもでき、調理も出来、幸せになると考えた訳です。
彼のおかげで火を使えるようになった人類は文明を手に入れた一方で、そこから強大な兵器も生まれそれが争いの原因にもなってしまいました。
激怒したゼウスによって、プロメテウスはカウカーソス山の山頂に張り付けにされ、生きながらにして鷲に毎日、肝臓をついばまれるという責め苦を負うことになり、その苦しみはヘラクレスが彼を解放するまで続きました。
そう考えると、彼の「先見の明」とは一体何だったのか?
おそらく、それは「私は人類のことを絶対好きになる」ということだったのでしょう。だからこそ、どんな罰を受けたとしても、人類のためにできることをしていくのだという強い決意を持って実行できたのかも知れません。
始まりは、ふとした思いつきでも構わない。でも、「いずれ自分はもっともっとこれを好きになる」という直感に裏打ちされた時、それはマイブームとなっていくのです。今週のあなたには、そんな直感のほとばしりが訪れてくるような嵐の前の静けさを感じます。
健全な選択をすること
相手のために身を捧げることが健全な行為として成立するのは、その行為自体が「好きで仕方がない」場合に限られます。
逆に自分が心から楽しめていないのなら、どんなに立派で評価されるような行いも、誰のためにもならないお荷物に変わってしまうでしょう。
今週のあなたのテーマは、要は向き合っているだけで嬉しく感じるような相手を見つけて、確かな選択肢にしていくことなのかもしれません。そして一度選んだのなら、あとは天にあずけること。
たとえ、ゼウス(世間)に逆らったとしても、先見が降りてきたらもはや迷わないことです。
今週のキーワード
先見という運命