やぎ座
停止と発散
自分固有のリズム
今週のやぎ座は、「息白くゴジラゴジラと遊びけり」(中山奈々)という句のごとし。あるいは、抑圧されていた声を思いきり解放していくような星回り。
同じ言葉を二度繰り返す時、それはただの言葉ではなく一つのリズムとなり、音楽となっていきます。
思うに、不確定性が止めどなく強まり、社会不安もより増大していくだろうこれからの時代において本来もっとも必要とされ、また価値があるものとは、そうした自分固有のリズムであり、音楽でしょう。
少なくとも、トップに立つ誰かが旗振り役となって、みな一斉にその動きに呼吸を合わせていくといった光景は、今後ますます成り立たなくなっていくのではないでしょうか。
そして、自分なりのリズムを作っていく上で大切なのは、その基準となる音を自分のどこから発していくか。それが頭で考えた声色なのか、全身から振り絞って出されたものなのかで、出来上がってくるリズムはまったく異なるはず。
11日(土)にやぎ座の真反対のかに座で満月が起きていく今週は、嘘やごまかしではどうにもならないところであなたなりのリズムが出来上がっていきやすいタイミングです。可能な限り自然体でいることを意識して、気持ち良く過ごしていきたいところ。
いったん自分を停止させる
例えば、朝がくると嬉しい。これはひとつの素朴な感情であると同時に、そう感じていることに意識を向けることは、俯瞰的な視点を引き起こし、自分の置かれている現状を受容していきやすくしてくれます。
つまり、そこから地球が西から東に回ってくれて、今、東京に太陽の光が届いているんだな、とか連想が飛んでいって、次第にありがたいような恐ろしいような事実に思い至っていく。
そういうとき、人はすでに目的を見失っているにも関わらず、なぜだか習慣化してしまっている自分の癖を停止させていくだけの力が湧いてくるんですよね。
リズムの再構築していくには、そうしてこれまでのリズムをいったん止める瞬間がどうしても必要なんです。
今週のあなたもまた、いったんそういう瞬間に立っていけるかが一つの鍵となっていくでしょう。
今週のキーワード
宇宙的感情