やぎ座
共にある理由を問うこと
ダメ押し期間
今週のやぎ座は、表彰式で流れる君が代のごとし。すなわち、自分を強力に駆動させてくれるような、共通の精神性を宿していくことで、今の状況を変えていく最後の「ダメ押し」をしていくような星回り。
強大な敵に立ち向かっていく時というのは、ただ個人の能力や努力をいくら足し算してもダメなんです。
そこになにか得体の知れない集合霊としての、共通精神を憑依させていくのでなければ、状況を大きく打開したり前進させていくようなダイナミックな勢いというのは作り出せません。
今のあなたは、そういうダイナミックな状況打開を望んでいる一方で、何かが足りないという心当たりもまた、同時に出て来ているのではないでしょうか。
関わっている相手と、一緒になって自分たちを奮い立たせていけるような共通の目的意識は何か、最終的なゴールがあるとすればそれは一体どこなのか。
そうした最後のツメを、脇を甘くすることなく、しっかりと詰めていけるかどうか。今週はそこに焦点が当たっていきます。
強さをはき違えてはいけない
近年欧米では、人間を弱いものと見なし、弱者の権利を助けるイスラム教の考え方に興味共感を持つ人が増えているという話を聞いたことがありますが、例えば預言者ムハンマドの言行録『ハディース』には次のような一節が出てきます。
「力強いとは、相手を倒すことではない。それは、怒って当然というときに心を自制する力を持っていることである」
これは一見すると、強さの勧めのようにも受け取れますが、実際はそうではありません。むしろ、人としての「弱さ」から生じてきてしまう怒りや寂しさなどの「衝動を自制する」ことの難しさを前提にしているんです。
同様に、人と人とが手を取り合う時にも、その動機付けに気を付けねばなりません。
なぜ? と自問して見えてきたものが隠れた怒りや寂しさ、コントロール欲なのであれば、それは状況を好転させる手段とはなり得ないでしょう。
逆に、互いの弱さを突き詰め、それを自然と共有することができたとき、それは絆となって大きな力にもなっていくはず。
今週のキーワード
弱さこそ力の源泉