やぎ座
現実の種を観察する
まるで他人事のように
今週のやぎ座は、「ガラス戸の遠き夜火事に触れにけり」(村上鞆彦)という句のごとし。あるいは、近い将来、自分の身に起こるであろう出来事を冷静に予感していくような星回り。
夜、どこか遠くの方で起きた火事をガラス戸越しに見ている。それに触れているんだけど、触れたものはガラスだから冷たい。夜風と夜火事も音をかけているのかな。火事だから、本当は熱くほてったように感じるはずのものなのに、冷たいんですね。
世間の喧噪を、薄皮一枚隔てた向こう側から見ているようなどこか冷めた感覚は、今週のやぎ座のあなたにも通底してくるものがあるのではないでしょうか。
ただ、確かに冷めてはいるんだけど、どこかテンションは高く、フワフワした気分で歩いているような、そんな感覚。
それは親の喧嘩をどこか冷静に観察していた子供時代の自分のようでもあるし、いずれ大人の女性のようにあれこれの役割や責任を背負い込むんだろうなと予感した少女の頃のようでもある。
今週は、未来の自分をまるで他人事のように見て取ってしまうような瞬間が不意にやってくるかもしれません。
不安をあぶりだす
自らの存在価値と方向性を信じているのなら、今週はいったん立ち止まって、心のどこかで引っかかっている気がかりや胸のつかえと、きちんと向き合ってみることの方が大切になってきます。
「まさか」の瞬間はいつやってくるか予想がつきませんし、自分だけは例外だと考えて「もしも」の時への備えを怠る者は、肝心なところで運命にいたずらされ、裁きの対象にさせられてしまうもの。
いっそここらで思い切って「まさか」や「もしも」の正体を突き止め、不要な不安を消し去っておくのも悪くない選択でしょう。
これまで胸の奥にそっとしまいこんできた不安の種があるならば、このタイミングでそっとそこにおもいきり視線を向けてみてはいかがでしょうか。
今のあなたなら、冷静にそれを受け止めることも可能なはずです。
今週のキーワード
ヒヤリハットを振り返る