かに座
心身を鮮やかに
鮎のように泳ぐ
今週のかに座は、「鮎は影と走りて若きことやめず」(鎌倉佐弓)という句のごとし。すなわち、若さが鮮やかに浮き出るように、果敢に前へと進んでいくような星回り。
思わず、「青年よ大志を抱け」という言葉も添えたくなるような今週の星回りなのですが、まだ何者でもないがゆえに放つことのできる美しさをも感じさせるところが、まさに「影」とともに素早く泳ぐ鮎そのものという感じ。
鮎は「年魚」と呼ばれるように寿命が1年と短く、だからこそまたどこか鮮烈です。
別に「太く短い人生を」だなんてありきたりなエールを送るつもりはありません。ですが、もし仮にあなたに残された寿命があと1年だと知れば、朝起きてから床につくまでの毎日毎日が、これまでと違った色彩を放ち始めるはず。
あなたが、死ぬまでにやりたいことはなんですか? それはなぜ今年中に実現できないのでしょうか?
今週はそんなことを真剣に考えながら、日々自分ができうる精一杯の前進を心がけていきましょう。
デカルトの手紙
「スポーツによって魂がなぜ満足を感じるのかといえば、魂と結びついている肉体の持つ力や巧みさや他の何らかの完全性を、スポーツが魂に気付かせるからです」(王女エリザベートへの手紙.1645.10.6)
当時26歳だった聡明なる王女の繰り出す質問に対し、デカルトは丁寧に答えています。その中でも、「身体を使う運動が人々になぜ満足感を与えるのか?」という問いへの答えとして書かれたのが冒頭の一節です。
また彼は、至福を成り立たせる魂の喜びは、悲劇を見て感じる心地よさだとか、スポーツによる肉体の疲れに感じる心地よさによって、容易に証明できるとも書いています。
心と体はどこかで繋がっており、肉体をつかうことで心も若さを取り戻し、その逆も然り。今週を通して、心身のパフォーマンスを上げていきたいところです。
今週のキーワード
死ぬまでにやりたいことは何か? それはなぜ今に実現できていないのか?