かに座
霊的健康の実践
その1:霊的存在の命令に従う
今週のかに座は、「恋慕せよサルビア燃ゆる様を見よ」(十亀わら)という句のごとし。あるいは、自分に欠けているものを、みずから引き寄せていこうとするような星回り。
字面の上では恋愛について詠まれているのですが、どこか菩薩や聖母からの導き(命令形)のように感じられる句。
サルビアはブラジル原産の花で、いかにも南国らしい鮮やかな赤が特徴で、可憐さとか儚さなどといったいかにも日本人好みの形容詞と無縁だ。やたらと元気がよくて勢いがある。したがって、疎ましく思う訳ではないにせよ、鑑賞用に囲い込む人も少ないでしょう。
でも、そこがいい。誰かに囲われ、愛されるためにではなく、あくまで自分が咲きたいから咲き、触れたい相手や獲得したい愛が現われたなら、自分から求愛していく。
これは日本人の美徳には合致しない行動原理ではありますが、ここでは社会が許してくれない代わりに菩薩や聖母がそれを許し、大いに推奨してくれている訳です。
今週は17日(月)の満月から始まっていきますが、かに座から数えていて座は6番目の位置関係にあり、これは「人として一人前となるための仕上げ」を意味します。
恋慕の対象であれ、菩薩であれ、必要とあらばみずから引き寄せていく。それくらいのつもりで過ごしていくといいでしょう。
その2:自然を愛でる
1999年のWHO総会において、「健康の定義」をめぐり従来の身体的・精神的・社会的な状態に、「霊的(スピリチュアル)な状態」を付け加えようという提案がなされたものの、ついに否決されたということがありました。
いまなお「霊的」などと書くと、とたんに胡散臭い印象を持つ人は多いと思います。
それは本来、前世や守護霊やカルマや救済などのパワーワードと関連するより先に、季節の移り変わりや月や太陽など自然や宇宙の大いなるサイクルと調和した状態を指しているのだと思います。
今週は、あえて社会性や人からどう見られるかといった文脈から自分を外し、微妙な感覚のゆらぎを解き放っていくための時間を持っていきましょう。
今週のキーワード
その3:銭湯に通う