おひつじ座
何を食べ、何を残すか
雪と桜と
今週のおひつじ座は、「卒業式辞雪ちらつけり今やめり」(森田峠)という句のごとし。あるいは、心の中で密かに決意を固めていくような星回り。
高校だと、3月初旬に卒業式が行われることが多いですね。そうすると漫画やアニメのように桜と共に迎える人だけでなく、卒業式と言えばもっぱら雪を連想する人も多いのでしょう。
掲句を読んでいると、卒業式という人生の重要な節目に臨みながら、外にちらつく雪が気になってついつい見てしまう心の浮つきが感じられます。
そして今のあなたもまた、そんな説明しがたい状況に置かれていると言うことができるかもしれません。
つまり、泣いたり喜んだり何らかのリアクションが求められる節目を迎えつつあるものの、それよりも別のたのしみに気が向いて、そちらの方にひそかに集中し始めているような、そんな心持ち。
桜はさっと広がりあっという間にどこかへ散ってしまいますが、雪は心の底へと静かに降り積もって、残っていきます。何を自分の心の底へと残すべきか、それが問題なのです。
咀嚼の自由
今週気を付けるべきは、自分にはすでに十分に「選択の自由」が与えられているということをよく思い出していくこと。
例えば「仕方なく」、あるいは「本当はあまり美味しいとは思わない」ものを食べ続けてた子どもは、決して健全には成長できません。
まずは、あなたの中の内なる子どもが、目を輝かせて無心に何かをほうばっている姿を想像してみましょう。感じることだけに集中していれば、いま自分に足りない味や経験が何なのかも自然と分かってくるはずです。
今週のキーワード
歯の生えかわり