おひつじ座
半分のあくせくと半分の瞑想
雑用で呼吸を整える
今週のおひつじ座は、雑用をこなしていく中で純粋なものに触れていくような星回り。社会の中で働いていると、どうしても、もっと意義のある仕事がしたい、人が羨むような実績を上げたい、こんな誰にでもできるような仕事はやっていられない、といった思いに駆られ焦ってしまうこともあるでしょう。
そうして、難しい特殊な課題に手を出したり、影響力のある人物に接近しようとして、結果呼吸を乱し、自分がどこを走っているのかさえも分からなくなってしまう。
今週のおひつじ座はある意味で、そうした危険と隣り合わせなところがあるのですが、そういう状況だからこそ、雑用や単純労働に無心に取り組む中で「自分を忘れる」瞬間をどうか大切にされてください。
我に返り、目が覚める瞬間は、困難を乗り越え大きな目標を達成する時より、何気ない雑用の最中にこそ訪れます。
動く瞑想に専心すべし
今週のおひつじ座の星回りを見ていると、なぜ禅宗で作務(さむ)という日常作業が大事にされてきたのか、ということについて考えさせられます。掃除をし、お茶をいれ、食事を作り、頼まれたことを淡々とこなす。座禅や瞑想などは、あくまで労働の間の休息に過ぎず、乱れた呼吸を整えるためのものに過ぎない。作務こそが最大の修行であり、難しい経文を読みこなしたり、特別な研修を受けたり、お偉いさんに教えを乞う必要などない。
それは、なぜか。道元さんは次のような言葉を残しています。
「仏道をならうというは、自己をならうなり。自己をならうというは、自己をわするるなり。自己をわするるというは、万法に証せらるるなり」。
最後の一文は難しいですが、「余計な力みがなくなって、素直になる」ということだと思っています。
今週のキーワード
磯野、作務しようぜ!、道元、『正法眼蔵』、自分を忘れ素直になること、ビジネス仏道、