みずがめ座
迷っているなら縁を切れ
無縁所へ足を運ぶ
今週のみずがめ座は、「縁切り」の力が働くことによって、感情的なブレイクスルーをしていくことができそうな星回り。社会生活と言うのはさまざまな縁の結びつきによって成り立っていますが、消費期限の切れた縁や誤って結びつきが生じた縁をその都度が切れていくこともまた欠かせない側面です。
今週のみずがめ座にとって、頭の中の「~のためには、~でないといけない」といった根強い社会的制約を断ち切っていくことは大切なテーマとなってくるでしょう。
特に、もし「自分は誰かに愛されているのか?」「愛される価値はあるのか」といった自己愛をめぐる感情がくすぶってきたなら、俗世間の縁が及ばない神聖で不可侵な特殊エリア(無縁所)としての森や墓地、海辺や河原などに足を運んでみることをお勧めします。
無縁者と交わる
「無縁所」とは、ある種のパワースポット(ただし何かをもらうのでなく捨てる)として機能している訳ですが、「縁切り」の力は場所だけでなく人としても現れます。占い的に言うと、ラッキーパーソンといったところでしょうか。女装そしてトランスジェンダーの学者として話題を呼んでいる安富歩は、そうした「無縁者」について以下のようにまとめています。
「無縁が空間的に限定されるなら、アジールとして可視化される。網野は言う。「中世前期、「無縁」の原理は、場に即して言えば、神仏の支配する地、「聖」なる場、「無主」の地として現れてくるのである(『無縁・公界・楽』)」。また、それが人格に対して析出するなら「無縁者」として可視化される。「無縁者」とは、「「無縁」の特質を身につけていた」人々のことである。具体的には遍歴する職人、禅律僧、非人、悪党、遊女などが挙げられている。無縁の原理はこのような無縁所・無縁者に可視化され、彼らの活動を通じて再生産される。」(「無縁・マツコ・オタク」、『現代思想 網野善彦特集』収蔵)
無縁者は、現代社会にもたくさん存在しています(ただし気配を消して)。日常のレイヤーから少し外れたところにいる無縁者を、ぜひ探してみてください。
今週のキーワード
縁切りスポットとしての無縁所(アジール)、安富歩、「無縁・マツコ・オタク」、無縁者