みずがめ座
進化の瞬間を目撃する
同時代にコミットすること
今週のみずがめ座は、ライト兄弟の時代の飛行機乗りのごとし。右の翼は苦しみで、左の翼は革命です。いまより高い場所があると信じて、飛び立っていくような星回り。
例えば、昔のインターネットは面白かった、とよく言う人がいますが、あれはコンテンツそのものよりも不便だった環境や技術が進化していく過程が面白かったり、みな並列的なマイナー存在として、素材や環境のショボさや不便さを乗り越えて結びついていくことにある種の一体感があったゆえだろうと思います。
あるいは「バーチャル・リアリティー」が現実より劣ったものとして「仮想現実」としではなく、「より“実質的”なもう一つの現実」として目の前にあり、そこに偶然にもアクセスできたことの喜びがなまなましく感じられたる、ものごとの創成期に特有の面白さでもあったとも言えるでしょう。
今週のあなたもまた、惰性の快楽を享受していくのではなく、もう一つの選択肢として物事の創成期に積極的にコミットしていくことで、自分は時代の子であるのだという実感をよりなまなましく感じていくことができるはず。
進化のイメージ
「何かが進化していくときのイメージ」と言われたら、あなたならどんな光景を想像しますか?
例えば、英語の「nexus」という言葉には「連鎖」とか「結合体」という意味があって、また「passage」には「推移」や「抜け道」といった意味がありますが、そうした「nexus」と「passage」の二つが交差しながら脈動していく時に物事は進化するのだ、という風にも定義付けられるかも知れません。
つまり、何かまったく異なるカテゴリーに分類されていた事実(ファクト)が偶然にも結びつき、その偶然によって生じたインパクトが周囲に驚きと不安をもたらしつつ、また別の偶然が連鎖的に生じて、そこにある一定の新しいベクトルが与えられ、道となっていく。
これはインターネットそのものの進化にも、企業やサービスの展開にも、ひとりの個人の成長にも言えることです。
今週は、フォルダを整理しているうちに、しばらく閲覧していなかったデータが、不意に浮上してきたり、自分でも予想外の結びつきが不意に生まれたりするかも知れませんが、どうか変化を恐れずにコミットしてみて下さい。
今週のキーワード
nexusとpassage