みずがめ座
くもりなき祈り
赤子のようにいられますか
今週のみずがめ座のテーマは、一見すると消極的なように見える強靭さ。あるいは、心を開いた赤子のような自分に戻っていこうとするような星回り。
4日(月)から5日(火)にかけてみずがめ座で新月を迎えていく今週は、みずがめ座のあなたにとって大きな節目のタイミングであり、今後を見すえ新しい自分へとシフトさせていく絶好の機会となっていくでしょう。
ただし「強さ」といってもみずがめ座の場合、周囲をただただ圧倒していくようなベタな強さというのはあまりしっくりこないはず。
むしろ、余計な力の抜けた赤ん坊のようなやわらかさや負けなさのような、一周回って初めて気が付くことができるような意外性のある強さこそ相応しいのではないかと思います。
その意味で、例えば老子の説く「嬰児(えいじ)」は今のあなたにとって1つの理想と言えるかもしれません。
「迷える魂を落ち着かせ、統一を保って、そこから離れないようにできるか。息をこらし、心を開いて嬰児のようにできるか」(小川環樹『老子』十章)
この箇所などは、老子自身の日々の心がけを説いているように思え、じつに老子の人物像を垣間見られます。
そして今週のあなたもまた、無理に頑なになったり、下手に強がったりせずに、あらためて赤ん坊の頃の柔軟で素直な心身を取り戻していくつもりで過ごしていきたいところ。
祈りと望みの違い
ここで述べている「嬰児のような自分に戻る」ということは、いわゆる幼児退行とはまったく異なるものです。
自分の欲望を無条件に優先することを幼児退行とすれば、ここでいう「嬰児のような自分」では、もっと大きな安心としっかり繋がっていくことでそうした不安に基づいた作為そのものを捨てていくことを指すからです。
その意味ではこれは、あれもこれもと手を伸ばし過ぎて、本当のところで何が大切なのか分からなくなってしまいがちな「望み」と、自分にとって何が大切なのか明確にされた上で、その大切な存在の責任の一端を自らも受け持つ覚悟を伴なう「祈り」の違いにも通じてくるかもしれません。
今週は、不要な欲望や、過剰な自己防衛を丁寧にぬぐい落としていくことで、大きな安心感を少しでも取り戻していけるかどうかがテーマとなっていくでしょう。
逆に、どれだけ好条件の異性であったとしても、その相手を祈りの対象とできないのであれば、それは減らすべき付き合いなのだと言えます。
今週のキーワード
赤ちゃんたらい