みずがめ座
朝日と私
太陽は毎夜生まれ変わる
今週のみずがめ座は、ゆっくり目を閉じてから、またゆっくりと目を開けてみる。いつもそんな風に訪れている夜明けを、新鮮な気持ちで迎えていくような星回り。あるいは、自分に訪れるであろう未来を、自分で祝福していくこと。
例えば、失敗という文字をあらためてなぞってみると、駄作というものがどうしたって見当たらないことに気が付くはずです。
そのとき、いつからか心の奥深くに巣食っていた「失敗」への思い病みはするすると死に絶え、これまで自分でもよく分からないうちに吸い取られていたエネルギーが現在を満たし溢れていく。
これは太陽が朝に生まれ、昼に雄々しく成長し夕ぐれには老いて死に、真夜中に生まれ変わってまた翌朝この世に誕生してくるという古代エジプトの太陽神話を引っぱり出さずとも、私たちがなんとなく知っている感覚です。
今週のあなたはそうやって何かをきっちり終わらせることで、はじめて別の何かを始めていくことができるのだということを、しっかりと噛みしめていくことになるでしょう。
人生という戒壇めぐり
善光寺本堂の地下へと誘う入口を降りていくことで始まるお戒壇めぐりは、ご本尊である阿弥陀如来様の真下にあると言われる「極楽の錠前」に触れることで来世にご利益があるとされています。
実際に行ったことのある人なら分かると思うのですが、とにかくめちゃくちゃ怖いんです。きっと「一寸先は闇ってこういうもんか!」とここで初めて実感する人もいるでしょう。
文字通りの闇の中を前進していく心理的抵抗感はかなりもので、壁にすがったまま動けなくなってしまう人や、一緒に来た人の名前を連呼したり、会話し続けようとする人などが後を絶えません。
ただし、人生というお戒壇めぐりでは、光にしろ、出口にしろ、誰かの助けを待っていても決して見つかることはありません。自分を信じ、自分から放たれる光を見出していくのでなければ、いつまでも暗いままなのです。
壁伝いでもいいから、とにかく前へ進み、他の人が何と言おうと自分の感覚に自信を持つこと。うまくいけば、今週は内なる勇気を倍増させていくことができるでしょう。
今週のキーワード
太陽信仰