おうし座
極私的偏愛の丸焼き
「好き!」を人様に提供する
おうし座というのは、理屈をすっ飛ばした問答無用な「好き!」の感覚を他のどの星座よりもしつこく抱いてしまうグループ(同じしつこいのでもさそり座の場合には必ず彼らなりの理屈や理由があります)であり、それはもう立派な才能と言っていいと思うのですが、今週はそうしたナマの本能的欲求(ニーズ)をどれだけ硬質な芸術的営為へと転化していけるかが問われてきそう。
あるいは、ネット炎上騒ぎが日常化した昨今の社会において、不要なトラブルを避けるため個人情報の露出は常識的な範囲に収めておくという暗黙の約束をあえて反故にして、極私的なこだわりや偏愛ぶりを丸出しにしてみたい、といったニュアンスで現れてくることもあるでしょう。
いずれにせよ大事になってくるのは、ただ単に何かを好きでいる自分に油断しない、ということかも知れません。
様々な「好き」はあれど
「好き」にはいろいろな種類があります。ただそれが在るだけで幸せな好き、もっとその秘密を知りたい一つになりたいという好き、好きなので広めたい貢献したいという好き、個人的に表現したくなる好き。
一概にどの好きがよくてどの好きはダメということは言えないのですが、それを承知の上で言ってしまえば、「ただ好き」なだけではやはりダメなのです。
より厳密には、「ただ好き」は時とともに「貢献したい」「知りたい」「作りたい」「広めたい」「知らせたい」など他の「好き」と結びついたり、移ったりしていくことで好きが深まることはあっても、その逆はないということ。
今週はそうした「好き」にまつわる自然なプロセスを自分の中で許可していくことが焦点となっていきそうです。
今週のキーワード
極私的偏愛を提供していく、「好き」はさまざまに結びつき移ろいゆく、プロセスを踏んでいくこと