おうし座
消滅と生存
はかなさの美学
今週のおうし座は、「あっけない」という束の間の感慨にも、浸れるだけの余韻があること。それで十分であること。
恋だの愛だのみな幻想だと毒づくまでもなく、そもそもこの生というものからしてすべて幻想なのだと、僕らは気付いていないようで気付いている。
だからとことん楽しもう、と変にアッパーな方へと割り切れる人種もいるが、そんな無粋な輩だけが人間ではない。
濃き夕暮れに、涙かるるまで立ち尽くすもまた人間。それでいい。
倒木更新
今はじっと我慢が必要なときです。
心に温めている計画はなかなか芽が出ないかも知れません。けれど、その分どこに根を張るべきか、真剣に考えることができる。
冬の厳しい北海道の自然林では、えぞ松は樹木の倒木の上に育つのだそうです。一列一直線にならんで樹が立っているので、知識のない人でも、ああこれが「倒木更新」だと分かるのだとか。
倒木の上に芽が出ることで、日照不足や養分の供給、湿度などが生育に有利に働き、よく育つのです。
もちろん、樹木のうえに着床できれば後は安泰だということはないでしょうが、それでも300年400年生き続ける樹となることができるのは、しあわせな樹だと言えます。
あなたにとっての「倒木」はどこでしょうか？
今週のキーワード
墓参り
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