おうし座
金剛の自分となるまで
言行一致の歩み
今週のおうし座は、谷川雁の「革命」という詩のごとし。あるいは、自分自身の行動に、ただ一生懸命になっていくような星回り。
谷川雁は相次いで詩集を刊行した後、三井三池炭鉱の闘争に加わり大正行動隊を組織、共同体の底辺に革命の起点を求め、37歳で詩を絶った。
それからは子供たちを対象とした言語教育グループを主宰するなど、生涯にわたり革命家としてのアイデンティティーを貫いた谷川雁の詩人としての代表作に、「革命」という詩がある。
「おれたちの革命は七月が一二月か
鈴蘭の露したたる道は静かに禿げあがり
継ぎのあたった家々のうえで
青く澄んだ恐ろしい眼のようだ」
これはその冒頭の4行。おそらく「継ぎのあたった家々」とは炭鉱住宅のことだろう。谷川は机上の空想で何かを済ませることを嫌い、つねに何か現実に運動をやるなかで、どんどん言葉が出てくるタイプの人間だった。
政治というものをうんと広い意味にとって自分で考えたことをただ実践していったし、そうでしかあれなかったのだろう。
今週のおうし座のあなたもまた、「こうでしかあれない自分」というものを念頭に置いた上で、言葉よりも行動でそれを示していきたいところ。
必要なプロセスを踏んでいく
「こうでしかあれない自分」というものに多少でも腹が据わってくるとき、人は「自分自身の価値は他人からの批判や悪口では何ひとつ減らないし、本当は傷をつけることもできない」ということを、だんだんと思い出していく。
そこまで来ればもう一歩。あとは、それを忘れることなく、自分の魅力や才能さらに磨いて、売るべき相手にきちんと売り込むことができれば完璧だろう。
嬉しさや楽しさを自分に与えてくれるものは絶対的に尊いという感覚を信じて、誇りと責任を持って、必要なプロセスを踏んでいくこと。
むろん歩むペースはゆっくりでも構わない。ただ、自分が今どこへ向かって歩いているのか、そこだけは揺らいじゃダメだ。そうやって歩を進めていくたびに、自分自身が宝石となっていくのだと、そう信じて今はただ前に進んでいこう。
今週のキーワード
革命歌