おうし座
憑きもの落とし
主観を捨てる
今週のおうし座は、「放せば手に満てり」という言葉のごとし。あるいは、一度捨てることで自分を取り戻していくような星回り。
物理的にであれ精神的にであれ、たくさんのモノや思いを抱え込んでいると、人はどうしたって見動きができなくなって、次第に新しい良いモノも入らず、せっかくやってくるきっかけさえ生かせなくなってくる。
文字通り「首が回らない」状態へと追い詰められてしまいます。
モノと心は不思議につながっていますが、その意味で今週は、物理的なレベルか精神的な領域のいずかれかで、ある種の在庫一掃整理を敢行していくことがテーマとなっていくでしょう。
禅の道元の言葉に「放せば手に満てり」という言葉がありますが、これはどうしても一度手にしたモノや思いを何度も反芻し、とことん味わっていく傾向のあるおうし座にとって深い調整を促していく言葉と言えるかもしれません。
最近重さや負担を感じつつも、どうしても手放せなかったモノや気持ち、つながりや関係性がないか、改めて心当たりを付けていくといいでしょう。
鏡は真実を映し出す
例えば鏡をじっと見ている時、後ろから、背中ごしに魔物のごときものがのぞきこんでくる気配を感じたことはないでしょうか。
昔は鏡には必ず覆いがかけられていたものですが、古来より鏡というのは、死や狂気や冥界とつながっているものと考えられてきました。
おうし座から数えて「深層心理」を意味する12番目のおひつじ座で下弦の月を迎えていく今週は、ある意味でそうした魔力を秘めた鏡の覆いが取り去られていくようなところがあります。
『鏡の国のアリス』では、アリスは鏡の国に落っこちて、こちらの世界に帰ってこれなかった訳ですが、あなたはどうなるか。
おそらくそれは自分から「手を放していく」という態度を取れるかどうか、それ次第。今週はそのことをどうか念頭に置いて過ごしてみてください。
今週のキーワード
「神を通して我を見る」と書いて「かがみ」