おうし座
打破する力を宿していく
本物とニセモノ
今週のおうし座は、昏くて古い血の中によどんでいるものをとり出していくような星回り。あるいは、言の葉のいちばん初めに感応する力を使っていくこと。
上っつらだけの言葉をかけなくなってくる時というのが、人間誰しもあるものです。
むろん、多くの人はそれでも無理やり書かねばならない言葉をひねり出し、なんとかそういう‟不調”を何事も起きないようやり過ごそうとする訳ですが。
それでも一定の割合で、丸みをおびた言葉遣いや、すっかり角の取れた言葉で出来上がったきれいさに反吐が出てしまう人というのがどうしても出てきてしまう。
やっぱりこれはニセモノだと、そういう意識がずうっと底のほうにあるのだと思います。
そうではなくて、どうしようもなく言葉であってしまう、血の中の叫びや響きみたいなものにじかに接近して感応し、音というなら音といえるし、言葉というなら言葉といえるようなものへと大胆に表現していく。
そこから分岐していって、言葉自体がモノとなり光を放っていて、美しさを宿すようになっていく。
それくらいの共鳴スイッチを、今週のあなたはどこかでポチリと押していくことになるかもしれません。
水面下を感じる
この宇宙に「現状維持」など本当は存在しません。静的な調和すらも、実際には動的平衡のもとで成り立っているにすぎないのです。
逆に言えば、「現状維持でいこう」という態度表明というのは、すべからく自分の内部や周囲との動的平衡を破壊していく宣戦布告にほかなりません。
このことは、今のあなたならばよく分かるはず。
まだ際立った人生の変化や、特別なイベントの最中にいる訳ではないにしても、水面下ではギリギリのところまで葛藤が高まっていたり、今にも決壊寸前のダムのように「その時」が迫っていることを…。
今週は、目に見えない力の流れがどこへ向かっていこうとしているのか、頭で考えるのではなく心の奥深いところで感じてみてください。
今週のキーワード
縄文