さそり座
二階の住人との付き合い
二階に上がるには
今週のさそり座は、二階の雨戸をあけて、1月の闇夜を仰ぐための準備をしていくような星回り。あるいは、その場を生き延びるためだけの闘いをしないこと。
生活をするだけなら、一階だけで事足りる。多くの人はそう考えますし、使われなくなった二階の存在を次第に忘れていきます。
しかし私情を離れた俯瞰を体験するには、やはり一階ではなく二階でなくてはなりません。二階には、日頃の自分を見つめる「もう一人の自分」が住んでいるのです。
そんな二階のことを完全に忘れてしまった人は、同時に自分自身を励ますことや、働く自分に感謝することを忘れてしまっているの同然。
例えばもし夜半にスタンドなど付け、壁に映った自分の影に不気味な気配を感じたら、二階にあがって雨戸をあけてみてください。窓からのぞく星の瞬きは、もう一人の自分が自分を見つめる不思議へと、きっとあなたを誘い導いてくれるでしょう。
もう一人の自分を「育てる」
人生で本当に辛いとき、自分を救ってくれるのは他でもない「もう一人の自分」です。視線を感じるだけの場合もあれば、具体的な言葉をかけてくることもあり、そればかりはもう個人差なのでしょう。
ここで大事なのは、そうした「もう一人の自分」というのはどうも二階から夜空を眺める時間の中でこそ育つらしいということ。
もちろん、二階を埃だらけにして、自分を痛めつけていけば、「もう一人の自分」はお化けのようになり、逆に自分の足を引っ張るようになります。要は、付き合い方次第ということですね。
「おや」と気配を感じたときはできるだけ二階の窓をあけ、そこで見える星の光と色の中に面影を追うのも一興ですよ。
今週のキーワード
自分自身を励まし自分に感謝することの大切さ